8月29日から9月2日にかけて、業務提携先の視察のため、インドネシアのジャカルタに行ってきました。
ジャカルタは、予想以上に大都会でしたね。多くの高層ビルが立ち並び、街並みも綺麗で、シンガポールやバンコクのようなイメージでした。
また、道路も混雑するところは混雑しますが、高速道路も郊外に亘るまで広範囲に整備され、初めての訪問ではありましたが、かなりスムーズに移動することが可能でした。
「渋滞が凄い!」とは聞かされていましたが、思ったほどではなかった感じでしたね。
そんな中、6社程、日本で働くことを求めて多くの学生が日本語教育や介護の実務を勉強されている教育機関を視察させていただきました。
どこの教育機関でも言えるのは、皆さん驚くほど規律正しい環境の中で、勉強されているんだなという感じでした。
全ての学校ではありませんが、それぞれが決まった制服を着て、「起立」「礼」で授業を開始し、「起立」「礼」で終え、また来訪者があれば、同様に「起立」「礼」で迎える、日本の「礼儀正しさ」を教育のベースにされているという感じでした。
日本とはそういう礼儀正しさが求められる国という感じを持たれているのかもしれませんね。年齢からすると彼らは18歳から20代中旬位までが大半ですので、日本人が果たしてその年齢でこういった教育をしているところはあるかなと感じましたが、おそらくこれは、これまでの「技能実習」として送り出す際に作られた、ある意味徒弟制度のような悪しきイメージが未だ残って、継続されているのかも知れません。
ある日本語学校の社長は、「技能実習制度ではこのイメージが拭えず、生徒がかわいそう。だから私は日本人と同等に評価され、教育を受け、同等な待遇が得られる特定技能で彼らを日本で働かせたい」と仰っていました。現にそちらでは技能実習生として送り出す機関として設立したにも関わらず、現時点でほぼ9割の生徒を特定技能のVISAを取得させ、日本に送り出しているそうです。
また、ある学校では、こういったイメージを払拭するため、本人たちの個性を失わさせない教育を展開することを教育の方針にされているということでした。例えば、インドネシアでは人口の約9割にあたる国民がイスラム教徒で、ヒジャブ(イスラム教徒の女性が髪を露出しないために被るスカーフのような物)の着用が生活のスタイルになっていますが、仕事中や授業中であっても着用を認めるものとして、本人たちの希望に沿って、ヒジャブの着用の有無を判断しもらっているということでした。日本でなじみのないヒジャブの着用が採用に悪影響を及ぼすものとして、仕事中や授業中は認めないこととしているとしている教育機関が多いらしいからです。この学校で生徒からアンケートを取ったところ、80人の生徒のうち2人しか、「ヒジャブを外したくない」という回答があったからで、それを強制するようなことはしたくないとのことでした。
この話を聞いて、これからはやはり「技能実習」ではなく、「特定技能」だと改めて強く感じました。
日本で働くことを求めて、目をキラキラ輝かせて勉強に励んでいる生徒さんたちをたくさん見ました。日本に行って、働いて、その目の輝きが一瞬で死んでしまうようなことはあってはならないと。
彼らの夢や希望に応えてあげることが、それが日本の未来の発展に繋がるものだと思います。
少しでも多くの海外の若者が日本で活躍できるよう、日本に来て良かったと思われるよう、これからも頑張って行きたいと感じさせてくれたとても良い時間となりました。
現地視察の際、とても丁寧にご対応いただきました皆様、本当にありがとうございました。
また、4日間ジャカルタ市内の移動、案内、食事やお酒のお供(笑)をしていただきましたレザ君、ありがとうね!!
また、会いましょう!
SolveHR
代表取締役 小山 裕司